犬身/松浦 理英子
- 作者: 松浦理英子
- 出版社/メーカー: 朝日新聞社
- 発売日: 2007/10/05
- メディア: 単行本
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主人公の房江は「犬化願望」を持っている。犬が「好き」と言うよりも、犬に「なりたい」と思いながら日々過ごしていた。
そして、房江は犬になり、犬生を生きることになる。犬(元人間)の視点から人間を見るのは興味深いと感じた。人間の頃に出来たことが出来なくなるけど、
代わりに話を理解しながらも傍観者の立場にいることが出来るし、種族の違いで普通はありえない交流も普通になる。自分の相手に伝えることが出来ないからこその信頼もある。
あと、この作品は電子書籍連載だったらしい。IT化だなー
流星ワゴン/重松清
- 作者: 重松清
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2005/02/15
- メディア: 文庫
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反貧困―「すべり台社会」からの脱出 /湯浅 誠
- 作者: 湯浅誠
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2008/04/22
- メディア: 新書
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この本の中で一番興味深いのが、ワーキングプアに対して、その人の努力が足りないからだ、根性が無いからだ、私は努力して貧乏にはならなかった。結局は貧乏なのは自己責任なんだ。と訴える人は少なからずいる。筆者はそういう自己責任論を掲げる人をこう批判する。
自己責任論を掲げる人は自分の努力の前にある。前提条件に気付いていない。教育や親戚・友人などの社会的つながりや教養がある人とそうでない人を並べて自己責任を言うのはあまりに暴力的であることを挙げている。作中では社会的つながりや教養を’溜め’と言う概念で説明している。そして、貧困に至る過程には5つの溜めと排除があると言っている。まずは教育課程、企業福祉,家族福祉,公的福祉,それぞれの溜めが無く排除されたものは最終的に「自分は社会から必要とされていない、いらないんだ」と自分自身からの排除に至る経緯があると言う。
問題は表層だけでは見えてこない。
ひでおと素子の愛の交換日記/吾妻ひでお 新井素子
- 作者: 吾妻ひでお,新井素子
- 出版社/メーカー: 角川グループパブリッシング
- 発売日: 2008/08/25
- メディア: 文庫
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アンドロイドは電気羊の夢を見るか? /フィリップ・K・ディック
アンドロイドは電気羊の夢を見るか? (ハヤカワ文庫 SF (229))
- 作者: フィリップ・K・ディック,土井宏明,浅倉久志
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 1977/03/01
- メディア: 文庫
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近未来、自然は滅び、生物が貴重になりまがい物の電気で動く代用生物ばかりになっていた。人々は本物の生き物をありがたがり、珍重していた。
賞金稼ぎのリックは本物の生き物を買うために火星から脱走した本物の人間そっくりなアンドロイドを狩ることになる。
SFの金字塔の一つ、人間とは何だろう?と考えさせられる本。作中では主人公がアンドロイドを処分していく、しかしアンドロイドは外見は人間そっくりで見分けがつかない。性能は人間以上のものもいる。だけど、生き物じゃない。偽物だ。だけど、何が本物なんだろう。
赤塚不二夫120%―死んでる場合じゃないのだ /赤塚不二夫
友情・愛と死/武者小路実篤
- 作者: 武者小路実篤
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 1966/11/01
- メディア: 文庫
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テーマは現代的でありながらも、深さが現代ではありえない。こころと一緒に読んでもらいたい名作。