犬身/松浦 理英子

犬身

犬身

 話題になってるのは知っていたので前々から気になっていた一冊。
主人公の房江は「犬化願望」を持っている。犬が「好き」と言うよりも、犬に「なりたい」と思いながら日々過ごしていた。
そして、房江は犬になり、犬生を生きることになる。犬(元人間)の視点から人間を見るのは興味深いと感じた。人間の頃に出来たことが出来なくなるけど、
代わりに話を理解しながらも傍観者の立場にいることが出来るし、種族の違いで普通はありえない交流も普通になる。自分の相手に伝えることが出来ないからこその信頼もある。
 あと、この作品は電子書籍連載だったらしい。IT化だなー