奇子 / 手塚治虫

奇子 (上) (角川文庫)

奇子 (上) (角川文庫)

奇子 (下) (角川文庫)

奇子 (下) (角川文庫)

昭和の国鉄三大ミステリー事件の下山事件をベースに、
ある旧家で起きた悲劇を描いた作品。
手塚治虫の作品は、基本的にどんな作品でも闇があると思う。
多くの作品は、恋愛描写や家族愛でその印象が薄らいでいると思う。
だけど、この奇子は手塚の闇が前面に出ている。
勿論、手塚の描く闇は現実のものじゃない。
だけど、読むと絶望的になる。だからこそ読むべきだと思う。