蠅の王 / ウィリアム・ゴールディング

蠅の王 (新潮文庫)

蠅の王 (新潮文庫)

自分の中でもはかりかねる作品。
冒頭のあらすじ
第三次世界大戦が起きた世界で疎開のために少年たちが乗っていた飛行機が撃墜され、無人島に不時着する。
そこは争いも無く、大人たちもいないまるで「楽園」のようだった。
はじめはうまくいっていた。だけど、どんどんうまくいかなくなった。


この作品を単純に人間は理性的な動物じゃないから、文明が無いと野生が飛び出してしまうとか、
純真なものであった少年たちにも実は悪意や暴力が潜んでいたとか、
教訓的なもので結ぶのはとても違和感がある。

もっとよくわからない恐ろしいものが見下ろしているような気がしてならない。