ゲーム的リアリズムの誕生~動物化するポストモダン2 / 東 浩紀 

ゲーム的リアリズムの誕生~動物化するポストモダン2 (講談社現代新書)
昨日読んで動ポモ1(前作)、今日この動ポモ2を買ってきて読破。
まだ、自分の中でまとまらない部分もあるけど、ひとまずな感想。
前作で、大きな物語の消滅を書いて、この巻では、その大きな物語を欠いた世界でどう物語を作ってきたかを考察した本。
前作でこの人が提唱した。「データベース」消費の理論はやっぱ強い。
最近のゲーム・アニメ・エンターテインメント系のコンテンツが設定・世界観よりも、そのキャラクターの個性で重視しているという考察には
納得がいくものがある。(ドラマ等のシナリオより、俳優重視な傾向にも応用できそう)
だけど、作品の考察についてが細かい反面、前作と比べ社会の普遍的な部分への考察が少ないのが残念。
作者は

ライトノベルやノベル系のアドベンチャーゲームに関心のあるひとに読んでいただきたいと思っていますが、それらの作品に触れたことがなくても、現代のエンターテインメントに興味がある読者一般に広く読まれる内容になっていると思います。

というコメントを寄せているけど、エンターテインメントに興味あるだけじゃ正直つらそうな感じもある。
だけど、全体としては決して難解ではなく。むしろ解りやすいと思う。