オタク学入門/岡田 斗司夫

 オタクについての学問。いわゆるオタク学の入門書。今のサブカルチャーのありかたを考える上ではオタクの存在を無視することは出来ないと思う。
オタクという言葉が社会的認知を受けていない時代から、現代(出版が十年以上前だからもう古いのはしょうがないが)までを見通すオタクについての
オタクから見た考察が書かれている。普通、オタクから見たオタク考察は見かけない。(最近は多いけど)偉い学者やコメンテーターが言う「なんとなくオタク像」
大体の人のイメージだ。だけど、この本は違う。ある時代を共有してる現実に近い「オタク像」が描かれている。これを読んで気持ち悪がるか共感するか自由だけど。
タイトルの「入門」と言う言葉はしっくりくる一冊だと思った。