実践カルチュラル・スタディーズ /上野 俊哉 毛利 嘉孝

カルチュラル・スタディーズ入門 (ちくま新書)

カルチュラル・スタディーズ入門 (ちくま新書)

カルチュラル・スタディーズ というのは、

政治経済学・社会学・社会理論・文学理論・メディア論・映画理論・文化人類学・哲学・芸術史・芸術理論などの知見を領域横断的に応用しながら、サブカルチャーなどを手がかりに産業社会の文化と政治に関わる状況を分析しようとするもの

wikipediaより引用)
ようは様々な分野の知識で現場主義的な分析を進めようとする動き。
この本を単独だけでカルチュラル・スタディーズを理解することはできないけど。

クリエイティブ、というイデオロギーの下で、資本が使いやすい安価でフレキシブな労働力を編成しているにしかすぎない。実際には、極わずかな人間だけがクリエイティブな仕事にありつけるだけで、九割九分の人はそのイデオロギーの中でフレキシブな労働力に組み込まれていくというのである。

という考察は現代において、とても重要な意味を持っている。