ドン・キホーテ / セルバンデス

ドン・キホーテと言ったら、ディスカウントショップのが有名と過言でないと言う状況になりつつある気がするけど。
ディスカウントショップでは無い方。

スペインの片田舎に住むが老紳士騎士道物語に夢中になるあまり、騎士道物語の世界が現実であると混同し、
自分が騎士である信じ込み、やせ馬ロシナンテにまたがり、鎧兜を身に着けて、自らをドン・キホーテと名乗り。
そして、村の百姓サンチョ・パンサを従者につけ、世の不正を正す旅に出た。

その後に、現実と妄想の区別がつかないドン・キホーテは風車を巨人と思い込んだり、
百姓の娘を呪いをかけられた姫君と信じて疑わなかったりするわけです。

この物語は、色々な解釈ができると思う。
例えば、ドン・キホーテを只の狂人と笑うこともできるし、逆に本のままの「正しい」倫理を持つ
ドン・キホーテだけが正気で、それを笑う人々が狂っている。
また、話は現実を風刺していると考えれば、ドン・キホーテを若いときの無鉄砲さととることもできるし、
無知により、自らの過ちを気づかない者(これは若い〜と重なる部分もあるけど)ととることもできる。
若しくは、ドン・キホーテがどんな無茶なことをしても、自らを信じ生きていく姿を人間賛歌ととることも
できる。

根本的にどんな物語でも、色々な解釈ができるのは当たり前だけど、この物語はその中でも
色々なことを考えさせられたと思った。